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2013年2月21日 (木)

老舗の火災

老舗の火災

雪まつりが終わっても一向に春の近づく気配はなく、雪が降ったり止んだりの日が続いています。今朝の積雪量は312cm。あと20cmも積もれば1991年2/24の最高値を超えてしまいます。
裏の出口から見る雪の壁もどんどん高さを増して行きます。
IMG_8143.JPG
畑の上にこれだけの雪が乗っかっているということは、消えるまでにかなりの時間がかかりそう。今年は農作業も遅れそうな予感がします。
雪かきをしていると家の前を散歩がてら近所のおばあさんが歩いて行きます。転倒しないように、スキーのストックを両手に持ったり、杖をついたり…。何しろ除雪車が鏡のようにきれいに道路をかいて行ってくれますので、どうかするとツルンと滑って転んでしまうのです。私の姿を見て、「いつも頑張っているねぇ。」などと声をかけてくれます。「こんな雪知らなかったでしょ?慣れたら大丈夫だから。」う~ん、何年経っても馴れないんですけど。いつになったら馴れることやら…。
また別のおばあさんが通りかかり、「よくまあ、きれいにすること。大変でしょう?」という問いかけに「まあ、運動だと思って毎日やっているんですよ。」と答えると、「運動なんて…、重労働ですよ。」と言われてしまいました。確かに重労働。今はまだ運動と思える余裕がありますが、10年後に果たして今と同じ体力が保持出来ているかどうか自信はありません。先月1週間ほど低気圧が居座って大雪が続いた時には、さすがに左肩が痛くなって手が痺れるような感じがあり、私は死ぬまでここで過ごすのだろうかと将来の不安がチラと頭をかすめました。
町は独立して生活することが不安な高齢者世帯の人達が希望すればいつでも入居できるようにと、保健福祉センターの中に住居を用意してくれたり、除雪を委託できるように業者を紹介たりといろいろ配慮してくれています。今でさえ我が町の高齢者の割合は40%。今後さらに増えて行くお年寄りの人達が冬季の生活をどう乗り越えて行くかというのは大きな課題となって立ちはだかりそうです。
黙々と雪かきをしながら色々なことを考えます。
昔読んだSF小説や漫画に出て来た“ドーム型都市”、あれっていいんじゃない?東京ドーム何個分かの大きなドームを作ってそこに町の人達が住むんです。晴れた日はドームの天井をポッカリと開けてさんさんと降り注ぐ陽光を浴び、雨や雪や強風の日は天井をピタッと閉めます。中は快適そのものですね~。冬でも野菜がすくすくと育ちます。犬も伸び伸びと散歩が出来るし、いいことづくめだワン!
ん~、現実は作るのに莫大なお金がかかり住民税が高過ぎて、中に住むのを拒否する人が出てくるかも知れない。でもエネルギーはかなり節約出来るはずだから冷暖房費は安くなってトントンかも知れない。
あ~、でもこれって人間至上主義の考え方。生態系は大きく狂ってしまいます。“自然首都 只見”には全くそぐわない、やっぱりだめか~。などと一人夢想してニタニタします。
今月いっぱいは低温が続きそうということで、史上(観測)最高値超えもあるかも。あと1週間の辛抱です。3月に入れば少しは春の兆しが見えて来ることでしょう。
一昨日の夜9時頃、ニュースを見ようとTVをつけると、目に飛び込んで来たのが創業130年の老舗「かんだやぶそば」が炎上している映像でした。東京でも好きな店の一つだっただけに、暗い夜空に真っ赤な火の粉が飛び散り人だかりがしている様子はとてもショックでした。隣接するビルの外壁なども焼けて3時間ほどで鎮火したようですが、あの風情のある建物は部分的には残ったものの使い物にならず、建て替えが必至のようです。
                         板塀に囲まれた数寄屋造りの店舗
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藪蕎麦7.jpgやぶそば5.jpg










私がなぜこの店を知っているかというと、実は歩いて7~8分の神田駿河台という所に5年ほど住んでいたことがあるのです。最寄駅は御茶ノ水でしたが、台という地名がつくぐらいですからちょっとした小高い丘になっていて、坂を下れば秋葉原でも神田でも古本街のある神保町でも徒歩10分ぐらいで行けました。仕事が終わると夕暮れの街をよく探索に出かけたものです。秋葉原と御茶ノ水の中間ぐらい、裏通りを入った所に東京大空襲で焼失を免れた一角があります。このやぶそばもその一つで、道路をはさんで奥の方にはぼたん(すき焼き、鳥料理)、いせ源(あんこう)、竹むら(甘味処)等の有名な店が軒を連ねています。休みの日には都内の友人と待ち合わせて、大正時代にタイムスリップしたようなこの界隈をよく散策したものです。十分歩いてお腹が空いたところでやぶそばに入り「せいろうそば」を味わい、その後に竹むらでデザート「あんみつ」を食べ、帰りに揚げまんじゅう(これが絶品)を買って帰るというのが定番のコースでした。火災を知った時にもしかしたらこの一角にも燃え移ってしまうかも知れないなあと心配しながら見ていたのですが、そこまで大きな火事にならずに鎮火してほっと胸をなで下ろしました。何でも天井の漏電が原因ということですが、定期的に防災点検が入っていたのにどうして?という気もしてきます。でも古い木造家屋ですからね、燃えたらあっという間、形あるものはいつか壊れると諦めざるを得ないのでしょうか?それにしてもお客様、従業員に怪我人が一人も出なかったということは本当に良かった、こういうのを不幸中の幸いというのですね。

やぶそばの近くに「神田まつや」という、いつも行列が出来るほどのこれまた老舗の蕎麦屋がありますが、こちらの方が美味しいという人もいます。私も麺は確かにまつやの方がこしがあるような気がしましたが、総合的にはやぶそばを選んでしまいます。雰囲気のある店でちょっと辛めのこれぞ江戸ッというきりっとしたつゆでいただく緑がかったせいろうそばは、何ともいえず美味しいのです。
でも同じ建物の再現は無理ですね。木造建築も無理かもしれない、これからは味で勝負ということになりますが、一日も早い復活をお祈りしております。
駿河台で過ごした5年は私にとってとても充実した日々でした。夫と出会ったのもこの時期で、2人で何度もここのお蕎麦を食べに行きました。ああ、何だか急に懐かしさが込み上げて来ました。
この界隈は池波正太郎さんも愛された場所で、足繁く通われたそうです。
今度上京したら、しばらくご無沙汰していた神田明神にお参りしてその足で大好きな「竹むら」に立ち寄って来ようかな。まだ建物が健在のうちに…。
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