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2013年3月21日 (木)

続 春を探しに

我が家の犬、蘭丸はイタリアングレーハウンド(イタグレ)という犬種でアンダーコートがありません。
四季の寒暖の差がある所の犬は被毛が二重構造になっているのが普通で(アンダーとオーバー)、アンダーコートは防寒の役割をしてくれ暖かくなると抜けてしまいます。蘭丸は抜け毛がないので助かっていますが、寒さにはめっぽう弱く、ひと冬を殆どコタツに潜って過ごします。
温度にはかなり敏感で、5℃以下の時は外へ出ようとしません。
春先になって気温が上がり始めると、ぽつぽつ日中はコタツを抜け出して窓辺で日光浴をしたり、短時間外へ出て空気の匂いを嗅いだりするようになります。散歩はもともと好きなのですが、寒い時、風の強い時に連れ出そうとすると、嫌がり歯をむき出して怒ります。
散歩を始める目安としては最高気温が10℃を超える頃ですかね。昨日は風もなく絶好の散歩日和でした。「おさんぽ!」と声をかけただけで早く行こうといった感じで「ク~ン、ク~ン」と催促して来ます。
初めてなので、ゆっくりと体慣らし程度にその辺を歩いて来ることにしましょう。ついでに春を探しながら…。
アスファルトはすっかり乾いているのに道の両側にはまだ雪の壁が立ちはだかっています。ずいぶん雪が解けたように思っていたのですが、まだ2mもあるのですよ。
昨日は坂を下りて国道を横切り、橋のあたりまで足を伸ばしてみました。この時期は歩く時に特に転倒に気を付けなければいけません。日陰に入ると溶け出した雪が凍っていて滑りやすくなっています。
移住して来た翌年の春に何度か転倒したことを今でも思い出します。もう道路が乾いているからと、浅めのブーツを履いて散歩に出かけました。道路の真ん中を犬と歩いていると、車が坂を登って来るのが見えました。雪で舗道には入れないので、できるだけ道端に避けようと日陰に入った途端に足を取られて体が宙に舞い、とそこまでは覚えていたのですが…。気が付いたら夫婦と思しき男女が道端に横たわった私の顔を覗いて「大丈夫ですか?」と尋ねていました。ぼんやりした頭で「はい。」と答えて周囲を見回すと車が停まっていて、道路の反対側にリードを付けてビックリした様子の蘭丸が佇んでいました。ああ、私は滑って転んだんだわ、その時に蘭丸が弾き飛ばされたのに違いない、坂を登って来た車から私が見えて、心配して降りて声を掛けてくれたのだと漸く様子がわかって来ました。安堵して車が立ち去った後に、ぼーっとしながら私は何とか蘭丸のリードを引いて家に辿り付きました。暫く座って安静にしていると、とても不思議な体験をしたことが蘇ってきました。私のこれまでの人生、来し方がまるで映画の映像のようにさぁーっと流れたのです。その間、私はきっと気を失っていたのに違いないのです、それほど長い時間ではなかったと思うのですが。よく人は臨終の間際に人生の全てが走馬灯のように蘇り、懺悔し感謝して亡くなるという話を聞きますが、ああきっとこんな感じなんだろうなと妙に納得が行きました。道路の転倒はその時だけでしたが、その後に夜星空を見ようとしてうっかりつっかけを履きで庭に出て2度転倒しました。そのうち1回はやはり過去1週間がさっと蘇りました。失神の時間と過去の遡り時間はどうも比例するようです。その後曜日の感覚がつかめなくなって、元に戻るのに1ヶ月半ほどかかりました。
そんなことがあってから用心するようになり、冬の間に脚力が衰えないように雪かきで運動をして、雪が完全になくなるまでは滑り止めの付いた長靴を履いて出かけるようにしています。
でも今年はやはり暖かいのかなあ、明け方も零下まで気温が下がる日は少なく、道端も凍っていません。こうなるとかた雪渡りも期待できないのですが…。橋の上はすっかり雪が溶けていて、蘭丸が風を受けて気持ち良さそうに走ります。
伊南川にも雪解け水が流れ込み、増水して勢いがついています。
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水害後に川幅が広がって、川の形も変わったような気がします。周囲はだいぶ山肌が見えて来ました。何となくぼーっと霞んで春めいています。川を渡った先の農村公園は雪に覆われ入ることが出来ませんでした。
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池もやっと雪が解け始めたようで、このあたりはまだ冬ですね。
引き返して坂を登り、湯ら里の方に行ってみました。
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東京はもうそろそろ桜が満開ということですが、只見はまだこんな状態。蕾は膨らんで来ていますがまだ固いです。
それより何よりこの冬の大雪であちこちで枝が裂けたり折れたりしているのが痛々しい限りです。
広場に入って見ると、あ、春がありました。
IMG_8369.JPG
数本のネコヤナギがたくさんの花穂を付けていました。まだ固めですがこれからふわふわした銀白色の毛になっていきます。
頭しか見えなかった街灯もだいぶ姿を現して来ました。隣のハナミズキも赤い蕾を蓄えています。
IMG_8355.JPG
まだまだ浅い春という感じですねぇ。家の近くに来てやっとフキノトウに会えました。道路沿いに朽ちた落ち葉を持ち上げるようにして芽吹きだしたフキノトウたち。これぞ春です。
IMG_8383.JPG
家の前の土手には福寿草が頭をもたげていました。
IMG_8387.JPG
来週には咲きそうな勢いです。ということはいつもより2週間も早い。只見の本格的な春の訪れも今年は早いかも知れません。ずっとひと冬いたせいか、今年ほど春が待ち遠しいと思ったことはありません。一斉に花が咲き、野山が芽吹き萌え出す春、思うだけでわくわくします。
「は~るよ来い、は~やく来い!」と思わず口ずさんでしまう今日この頃です。

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